チネイザン(気内臓療法)

「チネイザン」(氣内臓 Chi-NeiTsang)は古代中国のタオイスト(道士)の秘伝として伝えられて来た瞑想とヒーリングのシステムを、タイ在住のタオイスト謝明徳(マンタク・チア)老師が、タイ伝統医学と現代医学を踏まえて体系化した内臓セラピーで、近年ではタイの高級リゾートやスパなどでも導入されています。


 タイ伝統医学と同様に古代中国のの道士たちもまた人の生命の誕生がへその中心部で起こることを観察し、胎児は母胎とへその緒で繋がることで成長し栄養を受け取ることから、人の生命の誕生は宇宙の誕生と相似であり等価であり、中心(へそ)に向かい繋がることで全体(宇宙)とひとつになることを発見しました。


 タオの修養は、人の内なる小宇宙と外なる大宇宙が、また身と心がへそでひとつに繋がることを目指しています。
 内臓は霊的なエッセンスが内在するエナジーセンターであり、身心をひとつのものとして統合する力の源泉であり、そこでは単に食物だけでなく感情や思考の消化吸収も同時になされます。


 おへそやその周辺部分に直接触れ、マッサージする事によりストレスや緊張、また未消化のまま蓄積された過去のトラウマや感情の記憶が解放される等の効果があるとされ、デトックスとヒーリングを促します。


 西洋医学では「第二の脳」とも呼ばれるこの部分を、タオイストは「丹田」と呼び、この部分の緊張によって身心のエナジーがブロックされ、生命エナジーが漏出し身心の生命活動が低下し様々な身心の不調や問題が現れます。


 お腹を寛がせ、内蔵から全身へとエナジーを巡らせることで、便秘などの消化器系の問題や冷えやむくみ、免疫・代謝機能の低下を回復させ、内臓の毒素を排出しリンパ・血流を促進し、肋間筋や腹部の深層筋にも働きかけることで腰痛や生理痛等の軽減や生殖機能の改善等の効果にもつながるだけでなく、古い感情の記憶を手放し今この瞬間にくつろいで向き合うことを助けます。